あなたに有利な転職求人情報、無料会員登録先を紹介。ハローワーク所在地、就職参考書も。

◆お仕事情報!


求人情報の中から本当に自分のやりたいことを見つけ出せていますか?

「ワークゲート」は国内最大級の求人情報サイトです。
随時8000件以上のお仕事情報を掲載してます!


事務系の求人情報も充実!
全国の求人情報が職種や勤務地、雇用形態から検索できるだけでなく、
MY履歴書を登録すれば、企業からのスカウトメールを受け取ったり、
気になる求人情報をスクラップしたり出来ます!



本田 由紀

「ニート」って言うな! (光文社新書)

「ニート」って言うな! (光文社新書) 人気ランキング : 38176位
定価 : ¥ 840
販売元 :光文社
発売日 : 2006-01-17
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 840
最高です。

本の題名からは何の本かイメージしにくいでしょう。内容は現代の若者批判がいかに矛盾に満ち、おかしいものであるかを、具体的にニート論争を通して指摘したというものです。

内容は近年稀にみる良書です。論理的に丁寧に説明してあり、これはおかしいなと思える部分が自分には一切ありませんでした。ニートの現状としても、実例として、就職がきまらないなどの例など実際に身近にある例が多く、最近の若者について何か思うところのある人にはその実態を知るべき本として読んでほしい本です。

三部構成になっていて、1章では、読みどころは近年の若者批判はどのように形成されたのかという実例を知ることが出来ます。二部では、その若者批判がどのように構成されるのかという構造を知ることができます。三章では、実際の学生の意見を述べたもので、全体のまとめとして、若い人が心ない若者論でどれだけ傷ついているかを知るのに役立つでしょう。

他の若者本にみられるような、とりあえず適当にいってみただけ感がまったくない、明らかにまじめに誠意をもって書かれた本書。是非一読していただければと思います。

こんな風にきちんとした本があって良かった・・・

マスメディアでとかく批判されがちなニート。
「ニート」=甘えているだけ、堕落しているだけetc・・・
日常生活でもこのような意見をよく聞く。
ただ、こういったことを言うのはたいてい、せいぜいニュースで得た知識といんちきコメンテーターと同じ意見しか持てない「ニート」のことをなーんにも知らない人間である。
更に悪いことに、そういった人間は批判はするくせに自分からは何も知ろうとしない。
とりあえず「ニート」と呼ばれている人達個人の人間性・精神性を問題にしておけば良いと思っている(そうすれば自分達は安心できるんだろうか)。


本書は、そういったアホらしい意見に真っ向から反対する。
本来の定義を離れて単に「駄目なもの」のイメージを勝手に植えつけられた「ニート」という言葉は、もう使うべきではないというのだ。
「ニート」と呼ばれる人達について今世間で言われているような形で語ることは意味が無く、もっと建設的な問題提起をしようというのがテーマ。


本書は3人の執筆者による3部構成になっており、様々な方面からくだらない「ニート」論を打ち砕いている。特に第3部の執筆者は1984年生まれであり(本書が出版されたのは2006年1月)、ちっとも若い年齢を意識させない緻密な検証は素晴らしい。

「ニート」と呼ばれている人達にどのような意見を持っている人にも、(「ニート」に関することだけでなく)単純に興味深いことが書かれているので、できる限り多くの人が読むようになれば良いなと思う。



マスコミは如何にして世間のネタを作り、自身がネタと成るか

とりあえず、最近マスコミは「ニート」「ネットカフェ難民」「オタージョ」など、非常に個性的で頭の悪そうな造語をでっち上げ、井戸端会議レベルのちまちました論理性の欠片もない小ネタを捏ね繰り回すのがマイブームのようだが、そこに一石を投じる面白い本。

非常に切り口も冷静かつ論理的で、具体的な数字の挙げ方も利に敵った文章構成となっている。
みのさん好きには最早馬の耳に念仏だとも思うが、ちょっとマスコミに乗せられている感のある方、自己の危機管理能力のためにも、こういう冷静な切り口の本を読むことをオススメしたい。

が、この本はあくまで「数値や論理から見た若者像」だし、逆の視点の本を読まないことには、意味はない。
小論的な本、新書などは、得てして論理のノイズになるような情報は正しくても切って捨てる必要があるからだ。
世論は論理ではなく感情で作られるし、「ニート」の存在は歓迎すべきものにはなりえない。
そう考えると、そう楽観的になれる内容でもない。

ニート問題

社会学の視点からよく考えているの一言です。巷ではニートといえば働く気が皆無で、寄生虫的な人間の元凶だという情報が溢れかえっています。その解決のためには倫理や道徳を重んじ、集団に帰属させる支援が必要だと言われています。しかし筆者はマスメディアが話を面白くするために、わざわざごく一部でしかないことをさも危ない人間の如く吹聴して、問題そのものを覆い隠そうとしていると述べられています。またニートと呼ばれる人は概して就職浪人のような方が多いらしいです。問題点としては卒業時に学校を介してしか就職先が見つかりにくいことと専門高校に関して言えば、偏差値で振り分けて肝心の技能を身につけるか否かはさして重要視されていないことが挙げられています。ニートにせよ、引きこもりにせよ、悪の一点張りで道徳規範の欠如と騒ぐより本質的なことを掴んで解決策を見いださねばならないと感じました。大衆の当該問題の認知と実体は乖離していると伺い知れた一冊です。

こんな良書があったとは。

本書は,まさに今議論になっている格差社会について論じた本でありますが,その実,
「ニート」を題材にして,マスコミが,いかに流行に迎合的であることかや,少数の
ショッキングな事件を一般化することで,社会不安を煽る存在であることか,を描い
ている本です。もっともっと話題になるべき良書だと思います。
ただ,3人の著者の論文集のような本なので,読みにくいというほどではないですが,
体系的なまとまりはありません。しかしながら,非常に存在意義の高い本だと思います
ので,☆5ついきます。
それにしても,「近頃の若いモンは・・・」という話題が,いかに多くに人々に訴求する
ものであるかについても本書を読むとよくわかりまして,ため息が出そうです。

Copyright 2005 ハローワーク転職求人情報ネット All rights reserved.