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組織を強くする技術の伝え方 (講談社現代新書)
相手のことを考える |
何かを人に伝えるときには、
「伝える相手のことを考える」
簡単に言ってしまえば、この一言に尽きます。
これだけを聞くと、そんなの当たり前だって感じると思いますが、
実際に実行するのは、結構難しい。
本書は、その難しさと具体的な解決方法を、
まさに読み手である私たちにわかり易い言葉で紹介しています。
組織、技術といった言葉に関係なく、
伝えることの難しさを実感したことのある方は、ぜひ一読してみてください。
設計の視点からの本 |
この本は、あくまで設計者の視点からの技術の伝え方である。
その点を承知していれば参考になると思う。
設計技術の視点から、知識やインフォメーションの移転法
を中心に述べている。この部分には納得感があった。
一方、今現場で最も問題になっている、いわゆる匠の技の
伝承にはほとんど触れていない。
帯には「企業の2007年問題を乗り越える鍵がここに
ある」とあったが、私には肝心の部分が書かれていない
ように思えた。
余談ではあるが、本書の中で気になる記述があった。
著者は忙しいので主催する研修会の初回の概論はビデオ
を見せて済ませているのだそうだ。
それでいて、別のページで私は飲むのが好きなので
よく学生やOBと飲みに行くと書いている。
技術の伝え方を説く著者が、技術を伝える場を軽視し
ている感じがして違和感が残った。
伝わるとは、相手の側から見ること。 |
大切なのは、相手の気づき。
技術を伝えるとは 事柄を伝達した後の「相手が
見える景色」が大事とのこと。
(イメージできるか否か?)だと思います。
確信ともいいかえることができるのではないでしょうか
それによって行動も変わる。
わかりやすい表現でよくわかりました。
「伝えるもの」ではなく「伝わるもの」という発想が面白い |
「技術の伝達」をテーマにしていますが、
そのじつ、もっと広い意味での「知識の伝達」を扱っています。
なので、ここに書かれていることは技術に限定されることなく、
教育の現場や広告のようなものに至るまで、
あらゆる伝達の場所で使えると思います。
最も興味深いのは、技術を含めた知識は、
「伝えるもの」ではなく「伝わるもの」としている点です。
これをベースに説いている独特の「伝達論」は、
一読の価値があります。
やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ |
元々、この作者は「失敗学」の権威で、様々な事故の分析なんかをやっている人ですが、そこで、2007年問題(もう今年ですね)で、団塊の世代の技術を如何に若者に伝えるかを解いた1冊。
「技術を伝える」ということは、技術を相手に「わからせる」ということですが、面白いのは、それは基本的に無理、相手が「わかろう」とする状態になっていない「わかる」ことは出来ないというのです。
いきなり不意をつかれた感じですが、
そのために、相手が分かろうとする状態に持っていくことを、様々な見地から説明しています。
・受け入れの素地を相手に作る(基本的な知識を身につけさせる=基本的なテンプレートをインプットする)
・守・破・離が重要(最初は、言われたことを守り、次にそれを破ってみて、言われたことの正しさと間違いを知り、最後にそこを離れることで、自分流の技術となる)
・全体を見せてから、部分を見せる
・伝えるには、文字と、画像、音等の的確な組み合わせが必要
etc...etc...
私は、山本五十六の
「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」
という言葉を思い出してしまいました。
さらには、常日頃のコミュニケーションが重要であることや、伝えずに消えた方がよい技術もあること、伝わっていく過程で技術や情報が劣化していくことで、失敗や事故が起こること、
技術をわかる、身につけるには「失敗体験」も重要であると言っています。
わかること以上に、伝えるってことは難しいんだなあと思いましたが、同時にすごく面白くも感じました。