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玄田 有史

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか

フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか 人気ランキング : 8905位
定価 : ¥ 2,310
販売元 :ダイヤモンド社
発売日 : 2002-04
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 2,310

アメリカの労働人口の4人に1人が、本書で言う「フリーエージェント」という働き方を選んでいるという。フリーエージェントとは、「インターネットを使って、自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた」人々を指す。フリーエージェントたちが、そういった働き方を選んだ理由、そしてその生活と仕事の実態が詳細に描かれている。著者が1年かけて全米を旅し、大勢のフリーエージェントたちに直接会って調査しているため、机上で練られただけの社会論にはない説得力がある。 本書の著者は、米上院議員の経済政策担当補佐官、労働長官の補佐官、副大統領の首席スピーチライターを務めたのち、フリーエージェントになった経験の持ち主。フリーエージェントの実態調査をといったミクロな視点と、フリーエージェントが社会に与えるインパクトといったマクロな視点からの議論がほどよくミックスされ、社会の大きな潮流をとらえた論述となっている。 「いまの仕事が永続するなどと言える人はどこにもいない。誰もが『臨時』労働者なのだ」というとおり、現代の環境においては、企業に人生すべてを賭けることは難しい。しかし、日々問題にぶつかりながらも、自分らしい働き方を模索しているフリーエージェントたちの「証言」は、本書を生き生きと彩っている。また、成功しているフリーエージェントだけではなく、万年臨時社員として不当に搾取されている層についての論述も詳しい。 日本では、社会のフリーエージェント化に関しては、アメリカに大きく遅れをとっている。しかし、正社員にならない働き方に対する関心は高まりを見せており、一部の業界では、すでにフリーエージェント社会になっている。本書の第5部で描かれているような未来の社会が実現するのも、そう遠い話ではないのかもしれない。(朝倉真弓)

”石がなくなったから石器時代が終わったのではない”

 最大の驚きは、米国社会でのフリーエージェントの推定数でした。「雇われない生き方」は米国では予兆ではなく既に現実になっているのです。
 次に頭に浮かんだのが、タイトルにあげたコメントです。オイルショックの時代のアラブの大臣のコメントを知人に教えてくれました。このあとに「石油がなくなるからといって石油時代が終わることはない」と続きます。
 何かが100%完全に切り替わるのではない変化。 フリーエージェント社会が到来しても、正社員やパートタイマーが消えてなくなるわけではないでしょう。
 私の周囲にも「フリーランス」等の呼称で仕事をしている方がいますが、冷静に知人にしめる割合を考えてみるとまだ10%程度でしょうか。その方々も、何かしら組織との取引で仕事をしていると思われるので、組織側をささえる雇用?被雇用の社会構造の基盤ががらりと変わっているわけではありません。しかし、もう少しフリーエージェントの数が増えていく余地はあるのも確かです。
 では、どこまで変化するのか。変化の兆しに気がついたときに、その変化がどこまで既存の構造を変えるのか。面白いテーマです。

本当にこんな世界が来るかも知れません

全ての業界でこのようなフリーエージェント型雇用がなされることはあり得ないと思いますが、少なくともIT業界については、「個人業務委託」という形態ですでにフリーエージェント型の雇用がスタートしています。
今後さらにITが進化することによって、いわゆるホワイトカラーの多くがこのような雇用形態になることは十分あり得る話だな、と感じました。

もっと力強く生きよう

日本では会社で働かない「ニート」が社会問題になる一方で、組織の問題で自殺する人も増えている。勝ち組、ゴージャスを良いとする風潮もある。これらの前提には未だに「一流大学を卒業して一流企業に入ることが良い」とする思想がありありと残っている。個性や多様化が叫ばれながら、画一的な成功モデルが未だに存在する。おかしいだろう。矛盾が多いのに、その前提を疑うことがないのもおかしい。

この本では、会社に属さず自立して仕事をこなす人間像が描写される。組織に属し、組織への忠誠に基礎を置く縦ではなく、横へと張り巡らされた個人的ネットワークで仕事をする。その絆の根本にあるのは、「信頼」。信頼を基礎に、個人が単位としてつながりを形成する。個人は自由と自分らしさを保ちながら、仕事に責任を持つ。そして成功は、各人で定義する。だから、画一的な成功モデルは意味が無い。教育を受ける必要さえ、個人で決めたら良い。今でもフリーランサーとして生きる人もいるが、より多くの人が同様の形態で仕事をする社会を描いている。アメリカでは既に、組織に属さずに仕事をする人が増えているらしい。

もう人が決めた価値観で生きるのは止めよう。自立し、自分で決めた考えに沿って生きるのだ。勝ち組と呼ばれ、贅沢に暮らせば満足なのか?僕はそう思わなくなった。自分で決めて生きないと、死ぬときに後悔する。そんな人々にとっての、仕事を中心とした生き方のガイドである。参考になる。
2001年に書かれた本であるが、日本ではマスコミの論調は未だに20世紀を引きずっている。生まれてからずっとそんな考えに浸かってきた世代にとっては、生き難くても、それ以外の方法に気付けないのかもしれない。だったら、この本が、新たな社会との関係を気付かせてくれる契機になる。もっと読まれ良い本だ。

これからの生き方を考えさせられる

知識資本の時代が既に到来しています。
また、最近のIT革命により、個人が安価にPCなどの資本財を手に入れることで、
最新の知識・技術と世界ネットワークを手に入れることができます。

このような世界では、個人の知恵で勝負することができ、また個人の知恵が資本となります。
自らの力で未来を掴もうとしている方、自己責任を伴う自由を享受したい方には非常に参考になる本です。

アメリカの話ではありますが、日本でも受け入れられていくと思います。
逆に受け入れられなければ日本の将来には希望が持てないでしょう。

あと、ライフとワークのバランスをとろうとするのではなく、
ライフとワークをミックスしてしまうという発想に惹かれます。

なお著者の「ハイコンセプト」を読まれた方は、本書を併せて読むとより実感が沸くと思います。

人生観が変わった・・・新時代の扉を開く衝撃の書です

随所で言及されて話題になっていたので、
以前から気になっていた本です。

米国を中心に丹念な取材のもと、脱工業化社会を
フリーエージェントという概念で、わかりやすく説明し、
今後のトレンドというか、労働革命が進行している姿が
よくわかります。

組織と個人、仕事のあり方を、テイラー主義と、オーガニゼーション
マン(組織人間)(ホワイト)を原点とし、その後の産業の隆盛と
組織の肥大化が、今日のユビキタス社会、ネット社会にあわなく
なっている様を克明に描き出します。

実は、毎日会社へ出勤して仕事をして、定時になったらプライベート
な時間を過ごす、という、いわば多重人格的な労働者像は、歴史的
にみれば、産業革命、工業化の時代に歴史的に作られたシステムで
これが昔から未来永劫あったわけではない、という、あたりまえ
ですが、あまり気にすることのない、そんな話も随所に出てきます。

また、資本、土地、設備、労働、大量生産という、マルクスが唱えた
ような資本主義は、IT革命の登場で、資本すら不要となったし、
設備はネットとPCがあれば、実際には、時間に縛られずに
どこでも、自由に仕事ができる、というところもおもしろい。

仕事をする自由、一つの仕事をいやいややることなく、複数の
仕事を選択し、経済的自由を得る自由とリスクの話も出てきます。

とにかく、ページ数は多いですが、文章は平易で翻訳もこなれています。
これからの社会を生きるための、必読の一冊です。

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