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自分の仕事をつくる
スタイルの見直しを薦めてくれる本 |
「こんなもんで」という力の出し惜しみに人は感動しない。
手抜きなしの仕事で作られるものがどのようなものか。
そうした仕事現場はどのようなものかを尋ねたインタビュー集。
柳宗理、象設計集団など一流の人の回答集となっています。
そのなかでひときわ柳宗理の言葉が心に残ります。
「最初に考えたことが最後まで続くことは、まずありえないね」
「一番最初のこうあったらいいなと思っていたものと、
できあがったものとはまったくちがっているね。」
「だから、初期の段階の模型はどんとん捨てちゃう。」
「時間をかけて最初のイメージと変えていくのが本式だよ。」
この本に影響うけたというデザイナーも多いようです。
先日のテレビで建築家・中村拓志が
「はじめに考えたデザインが完成されても意味ない。」と言っていました。
一流の人には共通する考えがあるようです。
自分ののライフスタイル、仕事のデザインに応用できないでしょうか。
少しずつ日々刻々とスタイル、デザインを変化させていくこと。
そのことは先の自分を確実に変化させる力になるように思えます。
住居の平面図は変化しなくてもレイアウトを日々1ミリでも変えたい。
最近、自分のデザインとその影響の顕在化について実験しています。
そう考えて動くことがこの本の潜在的な力の使い方と思います。
そうして自分の仕事場を作ることに発展させたいと考えています。
実例が分かりやすい |
取り上げられている事例が好きな企業だったので、読んだ。
パラゴニア、IDEO、ドラフトなど。
マックをデザインしたIDEOで面白い文章。
「大切なのは本当の問題は発見していく能力です。机の前で頭をひねって問題を予測することではない。
早い段階からトライ&エラー(プロトタイプを作る)をすること)」
自分の仕事でも、正しいか否か深く判断する前にまず仮説をたくさん立てる。
凄く役立つ考えです。
すべての働く人たち、これから働く人たちへおすすめできる一冊 |
「働き方研究家」というユニークな肩書きを持つ著者が、仕事の「やり方」や「在り方」についてまとめた一冊。
私たちが生活するこの世界は、一人一人の小さな仕事の累積によってできている。仕事が働き方の結果であるなら、その働き方を変えることによって、世界を変えられるのではないか、と著者は述べる。そして、いいモノを作っている人たちへ、どのような働き方をしているのか話を聞きにいく。答えるのは、柳宗理、IDEO、パタゴニア社、宮田識(ドラフト)といった、一流の「働き者」たちだ。
さらに、著者は「自分の仕事」をキーワードとして提示する。これは、自分の感覚や気づきを出発点とした仕事のことで、自我のこだわりや自己実現の話ではない。あくまで自分が出発点ではあるが、そこを徹底的に掘り下げていくことによって、多くの人から支持される普遍性へと達する。実際にそれを成功させた人たちとして、サーフボード・シェイパー、パン職人、プラモデル設計者など、個性的なメンバーが登場する。
本書で取りあげられているのは、デザインやモノ作りに関わっている人たちが多い。しかし、彼らの言葉には分野を超越する意味やヒントが含まれているように感じる。少なくとも、自分の仕事や働き方について考える、良いきっかけになることは間違いない。すべての働く人たち、これから働く人たちへおすすめできる一冊。最後になるが、本書のうち、個人的にハッとさせられた部分を引用したい。
「人は能力を売るというより「仕事を手に入れる」ために、会社へ通っている。そんな側面はないだろうか。(中略)私たちが会社から仕事を買っているとしたら、そこで支払っている対価はなんだろう。それは「時間」である。そして時間とは、私たちの「いのち」そのものである。」
考えさせられる1冊 |
〜「働く」って言葉をいつも洗いなおすしていることが大事。〜
この一節が非常に印象的。仕事を自分を位置づけるメディアと捉えるなど、自分の中になかった発想が多く出てきて、非常にタメになった本である。純粋に「いい仕事」をしている人たちのインタビュー本として、ノンフィクションとしても楽しめる1冊。おすすめ!
星5つ |
「放っておいても自然に出るのが個性である。」という言葉が印象的だった。自分の生きがいがそのまま仕事になっている人達ってすてきだなぁ〜って思う。働くことを意欲的に考えるようになれる。