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ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?
マイクロソフトで採用面接を受けたことがある人は、本書のタイトルのような質問におぼえがあるはずだ。このほかにも、「なぜマンホールのふたは丸いのか?」「どうやってM&Mチョコレートを作るか?」「アイスホッケーリンクの総重量は?」「世界中のピアノ調律師の数は?」といった質問に頭を悩ませたことがあるかも知れない。こういった特定の専門分野に限らない一般的な問題解決能力を測る試験は、マイクロソフトや他の技術系企業、ウォール街の採用面接においてお決まりのものとなっている。本書は複数の目的から書かれている――企業の採用活動に関する研究書であると同時に、IQ試験の意味についての本でもあり、面接の歴史についての本、パズル本でもある。科学ライターである著者のパウンドストーン(『Carl Sagan: A life in the Cosmos』の著者)はこうした面接の背景を明らかにしている。率直な文章によって、面接における論理性を見るための質問のルーツ(おそらく、1957年のショックレー半導体研究所において初めて現代的な形で現れた)を示したり、採用試験におけるIQ試験の歴史や心理学的研究、マイクロソフトで採用試験を行った人・受けた人へのインタビューを通じて、「あなたの強みと弱みは何ですか?」というありふれた質問をする代わりに、論理クイズをしたほうがよい状況を解説している。本書の半分はこれらの質問に関する「答え」に費やされており、頭をひねる各問への解説が与えられている。特定の読者を想定した本ではないが、興味深い話題をとりあげた楽しく読める本である。
Copyright 2003 Reed Business Information, Inc.
集まってくるエリートを、ふるいに落とす方法 |
→マイクロソフト社という世界的に有名な会社が
世界のトップであり続けるために、世界中のエリートを集めています
..いや、実際は「集めている」というより、
「集まってくるエリートを、ふるいに落としている」
という表現の方が正しいかもしれません
→本書は、その「超エリート」を「ふるいに落とす」ために
「面接時の限られた時間の中で、難問・奇問のクイズを出し、解答させる」
という手法を使っている、この会社の背景と現実に迫ります
→もちろん、その難問・奇問のクイズと解答は知的好奇心を大いに満足させてくれます
ただ、その問題群の前にある背景も見逃せません
ハイテク産業の短くも激動の歴史
公平性を保ちつつ優秀な人を雇いたい会社側の論理
短い時間の中で自分の評価を下げずに解答にたどり着きたいというエリート側の心理、
そして、そもそもこのような面接方式が妥当かどうかの考察も..
→多湖 輝先生の「頭の体操」シリーズが好きな読者にはたまらないでしょう!
副題の「富士山をどう動かしますか?」の解答は、あまり面白いものではないですが
「秤を使わずジェット機の重さを量るにはどうしますか?」や
「鏡を上下でなく左右を逆転させるのはなぜでしょう?」の
問題&解答&「駆け引き」は秀逸です!
億万長者になってやる!という気迫で(実際の面接を受けている気分で)、
40問を超える問題に挑戦してみるのも楽しいと思いますが、いかがでしょうか..
外資系の就職活動に有用 |
外資系企業への就職活動で、なんでこんな質問をするんだろうと、腑に落ちなくて行き詰っている人に朗報。採用側のメンタリティーを知るのにいいと思います。クイズは練習になるけど、読まなくてもいい。前半のさらに前半を数回読み、就職活動に役立ちました。
パズル本としては面白い |
パズル式面接の使用方法などの歴史最初に述べて、
次にマイクロソフトのパズル面接を紹介している。
前半の歴史は全く面白くないが、
後半のパズルは非常に面白く頭を使わされる。
・アメリカにガソリンスタンドはいくつあるか?
・アイススケート場の氷の重さはどれくらいか?
など有名なパズルから、全く聞いたことのない問題まで、数も多くて楽しめる。
パズル問題をより重点的に扱って欲しかった |
本書は主に以下の3点について書かれている。
・パズル面接の生立ち、長所、短所等
・パズル面接の例題および解説
・パズルがパズルたる所以
筆者の主張としては、3点とも重視しているのは理解できるが、
多くの読者の立場としては、少なくとも1点目は不要だと思う。
2点目のパズルを充実させ、
その上で3点目について説明されると
より楽しめる作品になったと思う。
多少わかりにくい |
日本語訳が若干、かたくるしい。本をよく読む人以外にはお勧めできない。
内容は、なかなかグッド。論理的だし。しっかり読むって感じかな♪